東京大学医学部附属病院泌尿器科男性科とは?

東京大学医学部附属病院泌尿器科男性科とは?

泌尿器や男性特有の疾患でお悩みの方にとって、どの医療機関を受診すべきかは重要な選択となります。

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科は、国内トップクラスの診療実績と最新の治療技術を有する専門診療科として知られています。

本記事では、同科の診療内容、得意とする治療法、専門外来の種類、受診方法など、実際に受診を検討される方に必要な情報を網羅的に解説します。

年間外来患者約27,000人、手術約1,600件という豊富な実績に基づく専門医療について、具体的なデータとともに詳しくご紹介します。

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科の診療概要

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科は、副腎、尿路臓器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)、男性性器(前立腺、陰茎、精巣)などの疾患を専門的に診断・治療する診療科です。

2019年の実績では、年間外来患者約27,000人、入院約1,100件、手術約1,600件を数え、国内でも有数の診療規模を誇っています。

同科の最大の特徴は、ロボット支援手術や腹腔鏡手術といった低侵襲手術を強みとしている点にあります。

さらに、前立腺癌外来、男性不妊・性機能外来など、疾患や症状に特化した専門外来を多数備えており、患者一人ひとりの状態に応じた専門的な医療を提供する体制が整っています。

診療は月曜日から金曜日まで実施されており、初診後は各専門外来へと適切に振り分けられるシステムが構築されています。

なぜ東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科が選ばれるのか

充実した診療体制と豊富な経験

同科が多くの患者から選ばれる理由は、まず第一に豊富な診療実績と経験にあります。

44床の入院病床を保有し、年間1,600件を超える手術を実施していることから、様々な症例に対応できる高い技術力を備えていると言えます。

年間外来患者数27,000人という数字は、1日あたり約100人以上の患者を診療していることを意味します。

この豊富な経験は、診断精度の向上や適切な治療方針の決定に直結しています。

最先端の治療技術の導入

次に、ロボット支援手術をはじめとする最先端の治療技術を積極的に導入している点が挙げられます。

久米春喜教授を中心とした医療チームは、ロボット手術認定医として前立腺癌、膀胱癌、腎癌などに対するロボット支援手術を実施しています。

ロボット支援手術は、従来の開腹手術と比較して出血量が少なく、術後の回復が早いという利点があります。

さらに、腹腔鏡手術、結石内視鏡手術、レーザー砕石など、多様な低侵襲手術に対応できる技術力を有しています。

専門外来による専門的アプローチ

同科では、疾患や症状に応じた専門外来を設置することで、より専門的な診療を実現しています。

例えば、前立腺癌外来では、PSA検査から診断、治療、経過観察までを一貫して専門医が担当します。

男性不妊・性機能外来では、男性不妊症や性機能障害といったデリケートな問題に対して、専門的な知識を持つ医師が対応します。

専門外来の存在により、患者は自分の症状に最も適した専門医による診療を受けることができるのです。

大学病院ならではの総合的医療

東京大学医学部附属病院という大学病院の特性を活かし、他診療科との連携も充実しています。

例えば、泌尿器がんの治療において放射線科や腫瘍内科との連携が必要な場合、院内で迅速に対応することが可能です。

また、東京大学医科学研究所附属病院泌尿器科とも連携しており、2020年7月に開設された同科では低侵襲手術を中心に泌尿器がん治療を推進しています。

この連携体制により、東京大学泌尿器科学教室全体としての最新医療を患者に提供することができています。

充実した検査・診断体制

正確な診断のためには、充実した検査体制が不可欠です。

同科では、外来において膀胱鏡検査、尿路超音波検査、尿流量測定、尿流動態検査などを実施できる体制が整っています。

画像検査についてもCTやMRIに対応しており、詳細な病変の把握が可能です。

また、前立腺生検については麻酔下で実施することで、患者の苦痛を最小限に抑えた無痛検査を実現しています。

入院を要する検査については、44床の病床を活用して適切に対応する体制が整っています。

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科の具体的な診療内容

泌尿器がんの診療

同科が扱う主要な疾患の一つが、泌尿器がんです。

具体的には、腎がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんなどが対象となります。

前立腺がんについては、専門の前立腺癌外来を設置しており、PSA検査による早期発見から、ロボット支援手術、放射線治療、ホルモン療法まで、幅広い治療選択肢を提供しています。

腎がんに対しては、腹腔鏡手術やロボット支援手術による腎部分切除術や根治的腎摘除術を実施しており、可能な限り腎機能を温存する治療を心がけています。

膀胱がんについても、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)から、進行例に対するロボット支援膀胱全摘除術まで、病期に応じた適切な治療を選択することができます。

精巣がんは比較的若年者に発症する疾患ですが、同科では化学療法を含めた集学的治療により、高い治療成績を上げています。

前立腺肥大症の治療

前立腺肥大症は、中高年男性に多く見られる疾患で、排尿困難や頻尿などの症状を引き起こします。

同科では、まず薬物療法による症状コントロールを試み、効果が不十分な場合には外科的治療を検討します。

外科的治療としては、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)や、レーザーを用いた治療法など、複数の選択肢があります。

患者の前立腺の大きさ、全身状態、希望などを総合的に判断して、最適な治療法を選択しています。

また、前立腺肥大症の患者においては、前立腺がんの合併も考慮し、必要に応じてPSA検査や前立腺生検を実施することで、見逃しのない診療を実現しています。

尿路結石の治療

尿路結石は、激しい疼痛を伴うことがある疾患で、腎臓、尿管、膀胱などに結石が形成されます。

同科では、結石の大きさや位置に応じて、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的結石砕石術(TUL)、経皮的腎結石砕石術(PNL)などの治療法を使い分けています。

特にレーザー砕石技術を用いることで、より効率的かつ安全に結石を砕くことが可能となっています。

また、結石の成分分析を行い、再発予防のための生活指導や薬物療法も実施しています。

水分摂取の指導、食事内容の見直し、必要に応じた薬物療法により、結石の再発リスクを低減することができます。

排尿障害・尿失禁の診療

排尿障害や尿失禁は、生活の質を大きく低下させる疾患です。

同科では、尿流量測定や尿流動態検査などの専門的な検査を実施し、排尿障害の原因を正確に診断します。

原因としては、前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、骨盤底筋の機能低下などが考えられます。

診断に基づいて、薬物療法、行動療法、骨盤底筋訓練、場合によっては外科的治療を選択します。

尿失禁専門外来では、特にこの分野に詳しい専門医が、患者のデリケートな悩みに寄り添いながら診療にあたっています。

男性不妊・性機能障害の診療

男性不妊症や性機能障害は、なかなか相談しにくい問題ですが、専門的な治療により改善する可能性があります。

男性不妊・性機能外来では、精液検査、ホルモン検査、超音波検査などを実施し、不妊の原因を特定します。

原因としては、精索静脈瘤、無精子症、乏精子症、勃起障害(ED)などが考えられます。

精索静脈瘤に対しては外科的治療を、ホルモン異常に対してはホルモン療法を、EDに対しては薬物療法や心理的サポートを提供します。

また、体外受精や顕微授精を検討する場合には、産婦人科との連携により、カップル全体を支援する体制が整っています。

間質性膀胱炎の診療

間質性膀胱炎は、頻尿や膀胱痛を主症状とする慢性疾患で、診断や治療が難しい疾患の一つです。

同科では、症状の詳細な聴取、膀胱鏡検査、尿検査などにより、慎重に診断を行います。

治療としては、生活指導、食事療法、薬物療法、膀胱水圧拡張術などを組み合わせて実施します。

間質性膀胱炎は完治が難しい疾患ですが、適切な治療により症状をコントロールし、生活の質を改善することが可能です。

同科では、長期的な視点で患者を支援する体制を整えています。

副腎腫瘍の診療

副腎は腎臓の上部に位置する小さな臓器ですが、様々なホルモンを産生する重要な内分泌器官です。

副腎腫瘍には、ホルモンを過剰に産生する機能性腫瘍と、ホルモンを産生しない非機能性腫瘍があります。

機能性腫瘍の場合、高血圧や糖尿病、電解質異常などの症状を引き起こすことがあります。

同科では、血液検査や画像検査により副腎腫瘍の性質を評価し、必要に応じて腹腔鏡下副腎摘除術を実施します。

腹腔鏡手術により、従来の開腹手術と比較して傷が小さく、術後の回復が早いという利点があります。

受診方法とアクセス情報

受診の流れ

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科を受診するには、まず初診の予約が必要です。

初診は月曜日から金曜日まで受け付けており、紹介状がある場合は優先的に診療を受けることができます。

初診時には、問診、診察、必要に応じて尿検査や血液検査などの基本的な検査を実施します。

その後、症状や疾患に応じて、専門外来への振り分けが行われます。

例えば、前立腺がんが疑われる場合は前立腺癌外来へ、男性不妊の相談であれば男性不妊・性機能外来へといった形です。

画像検査が必要な場合は、院内のCTやMRI設備を利用することができます。

セカンドオピニオン外来

同科では、セカンドオピニオン外来も設置されています。

他の医療機関で診断や治療方針の提示を受けた方が、別の専門医の意見を聞きたい場合に利用できます。

セカンドオピニオンを受ける際には、紹介元の医療機関からの診療情報提供書や検査結果などの資料が必要となります。

専門医が客観的な立場から意見を述べることで、患者自身が納得して治療を選択することができるようサポートしています。

アクセス方法

東京大学医学部附属病院は、東京都文京区本郷7-3-1に位置しています。

最寄り駅は、東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線の本郷三丁目駅、または東京メトロ千代田線の湯島駅です。

本郷三丁目駅からは徒歩約10分、湯島駅からは徒歩約15分の距離にあります。

また、JR中央線・総武線の御茶ノ水駅や、東京メトロ南北線の東大前駅からもアクセス可能です。

病院への連絡は、代表電話番号03-3815-5411で受け付けています。

入院・手術の体制

同科は44床の入院病床を有しており、手術や精密検査が必要な患者を受け入れる体制が整っています。

年間約1,100件の入院患者を受け入れており、計画的な入院手術から緊急手術まで幅広く対応しています。

手術については、年間約1,600件という豊富な実績があり、その多くが低侵襲手術(ロボット支援手術、腹腔鏡手術、内視鏡手術など)です。

低侵襲手術により、患者の身体的負担を軽減し、早期の社会復帰を可能にしています。

東京大学泌尿器科学教室との連携

学術的基盤と最新研究

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科は、東京大学泌尸器科学教室の一部として機能しています。

大学の教室組織に属することで、最新の研究成果を診療に反映させることができます。

例えば、新しい治療法の開発、薬剤の臨床試験、診断技術の改良などが、学術的な基盤の上で進められています。

また、症例検討会を定期的に開催し、複雑な症例や難治性の疾患について、複数の専門医が議論を行い、最善の治療方針を導き出しています。

医科学研究所附属病院との協力

2020年7月に開設された東京大学医科学研究所附属病院泌尿器科とも密接に連携しています。

医科学研究所附属病院では、低侵襲手術を中心に泌尿器がん治療を推進しており、両施設での協力により、患者により多くの治療選択肢を提供することが可能となっています。

この連携により、東京大学泌尿器科学教室全体として、より高度な医療を提供する体制が構築されています。

専門医の育成

大学病院としての重要な役割の一つが、次世代の専門医の育成です。

同科では、若手医師に対して体系的な研修プログラムを提供し、泌尿器科専門医の資格取得を支援しています。

また、ロボット支援手術や腹腔鏡手術などの高度な技術についても、指導医のもとで段階的にトレーニングを受けることができます。

このような教育体制により、常に最新の知識と技術を持った医師が診療にあたることができるのです。

まとめ

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科は、副腎、尿路臓器、男性性器の疾患に対して、高度な専門医療を提供する国内トップクラスの診療科です。

年間外来患者約27,000人、入院約1,100件、手術約1,600件という豊富な診療実績を持ち、ロボット支援手術や腹腔鏡手術などの低侵襲手術を強みとしています。

前立腺癌外来、男性不妊・性機能外来など、疾患や症状に特化した専門外来を多数備えており、患者一人ひとりの状態に応じた専門的な診療を実現しています。

診療対象となる主な疾患は、泌尿器がん(腎がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん)、前立腺肥大症、間質性膀胱炎、排尿障害、尿路結石、尿失禁、男性不妊・性機能障害、副腎腫瘍などです。

久米春喜教授をはじめとする専門医チームが、東京大学泌尿器科学教室および医科学研究所附属病院との連携のもと、最新の医療を提供しています。

充実した検査体制、44床の入院病床、先進的な手術設備により、診断から治療、術後管理まで一貫した医療サービスを受けることができます。

受診は月曜日から金曜日まで可能で、初診後は症状に応じて専門外来へと振り分けられます。

セカンドオピニオン外来も設置されており、他院で診断を受けた方が別の専門医の意見を聞くことも可能です。

東京都文京区本郷に位置し、本郷三丁目駅や湯島駅からアクセスできます。

専門医療を求める方へ

泌尿器や男性特有の疾患は、放置すると生活の質を大きく低下させる可能性があります。

排尿の問題、血尿、腰痛や腹痛、男性不妊や性機能の悩みなど、気になる症状がある場合は、早めに専門医に相談することが大切です。

東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科では、豊富な経験と最新の技術を持つ専門医が、あなたの症状に真摯に向き合います。

初診の際には紹介状があるとスムーズですが、紹介状がなくても受診は可能です。

まずは病院に電話で問い合わせ、受診の予約を取ることから始めてみてください。

あなたの健康と生活の質を守るために、専門医療機関での診察という第一歩を踏み出すことをお勧めします。

適切な診断と治療により、多くの泌尿器疾患は改善または管理が可能です。

一人で悩まず、専門医のサポートを受けながら、健康な生活を取り戻していきましょう。